光明寺について
境内は梅や桜をはじめ、
多くの木々に囲まれ緑豊かな寺院です。
新羽天満宮と呼ばれる天神さまも
おまつりしています。
・光明寺の縁起
五二〇年の時を刻む、
光明と緑の聖地
当山は、遍照山光明寺と称し、弘法大師空海を祖師とする高野山真言宗のお寺です。明応五年(一四九六)に継伝僧都の開創以来、五二〇年の歴史があり、本尊は金剛界大日如来で真言宗の最高仏です。境内は梅や桜をはじめ多くの木々に囲まれ緑豊かな寺院です。
光明広がる大日如来の山、
神仏を共に祀る静寂の地
当山の山号『遍照』は大日如来を意味し、光明がすべてを照らす寺としての象徴です。本堂には大聖不動明王を祀り、武相不動尊二十八霊場の第二十六番札所として酉年にご開帳されます。境内西側には天満宮があり、江戸時代に新羽在住の仏師によって彫られた菅原道真公の座像が安置されています。
・ご本尊について
真理を照らす光
”金剛界大日如来”
「金剛界大日如来」は、密教における中心的な仏であり、智慧の象徴として、宇宙の真理やすべての存在を包み込む存在とされています。金剛界では、大日如来は動じない強さと智慧を持ち、悟りに至る道を示す根本仏として尊崇されています。その姿は四方を守護する四仏とともに曼荼羅に描かれ、すべての衆生に普遍の真理と平安をもたらす存在とされています。
・宗派について
仏の教えを紡ぐ聖地“高野山真言宗”
「高野山真言宗」は、空海(弘法大師)によって創設された日本の仏教宗派で、特に密教の教えを重視しています。高野山を中心に広がるこの宗派は、神秘的な儀式や修行法を通じて、真理の探求や精神の成長を目指します。真言宗の教義では、言葉の力である「真言」を唱えることが重視され、これにより仏の智慧や力を体現することができるとされています。
・宗祖について
智慧と信仰の旅人“空海”
空海(774年-835年)は、日本の平安時代に活躍した僧侶で、真言宗の開祖として広く知られています。幼少期より学問に優れ、唐に渡って密教を学び、日本に帰国後は高野山を開き、密教の教えを広めました。空海の教えは、言葉(真言)による悟りや、仏と一体になることで人々が真理を体験することを重視しています。空海はまた詩人・書家としても優れ、今なおその足跡は、日本の精神文化に大きな影響を与えています。