御霊前と御仏前の違いは？

葬儀や法要の際に、香典や供花などを送る方もいらっしゃるでしょう。
その際に記載する表書きのことを、御霊前または御仏前といいます。
どちらも表書きの名称ですが、それぞれの違いについてご存じない方も少なくありません。
そこで今回は、御霊前と御仏前の違いについて解説しますので、参考にしてみてください。
▼御霊前と御仏前の違い
■御霊前とは
基本的に、お通夜・葬儀・四十九日の法要で備えられる供物や香典は、御霊前に分類されます。
その理由として、仏教では「四十九日は霊魂の状態にある」と考えられているためです。
表書きは薄墨で書きますが、これは悲しみの涙で墨が薄まったことを表しています。
また宗派によって御霊前を使用しないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
■御仏前（おぶつぜん）とは
仏教では、四十九日を過ぎた際に故人が成仏すると考えられています。
「御仏前」とは、故人の成仏を意味する言葉のため、四十九日以降の法要や納骨式に使用されるのが一般的です。
宗派によっては、葬儀の時から御仏前を使用することもあります。
▼まとめ
御霊前は葬儀や四十九日の法要で使われ、霊魂の状態にある故人にお供えされます。
一方の御仏前は、四十九日を過ぎて成仏した故人に使用され、成仏後の法要や納骨式で使われます。
宗派によって使い方が異なるため、事前に確認することが大切です。
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